毎年参加させて頂いている知恩剣修館の
井上義彦範士を偲ぶ剣道演武大会。
今年も館長一家で参加してきました。
井上義彦範士の息子さんで現在知恩の
代表を務める井上義文先生の開会の
あいさつで、井上代表が朝目が覚めると夢か現実か亡き師匠がリビングに座っており『今日は何時からや?』
『朝9時からだよ』と会話をしたような出来事があったと、ですから今日は必ずここに父が来ているはず。
師匠に恥ずかしくない稽古をしましょうとお話しをして下さいました。
霊感のある兄弟子いわく師匠はいつも道場に座って皆の稽古を見ているとの事。
剣道形、居合いの演武があり、小学生から試合開始。
第二試合に福二級が出場、お相手は同級生のNさん。
初太刀で相面になりましたが先に面をとらえたのはNさん、しかし勢いで勝る福二級に旗が一本。
その後しばらくしてNさんの出小手が決まりました。
終了間際の相面も二人とも良かった❗
やがて時間となり福の一本負け。
ただやるだけでは意味がありません。
何かを学ぶ事は、反省はできたでしょうか。
他の組合せでは、小学生1年から知っている現在6年生の子達の成長ぶりに驚きました。
さて一般の部の第一試合はあきのしん副館長。
お相手は年は下だけど兄弟子の増井さん。
増井さんは若い頃から正剣で、試合と稽古を区別しない、ナイス剣道家です。
一本目は打ち終わりの振り返り様を面で一本取られました、反省。
その直後、相面で私が取り返しましたが引き分けに終わりました。
是非この続きは誠勇館の夜稽古にてお願いします!
ありがとうございました。
次はゆきの館長、姉弟子のHさんとの試合。
前日、首を捻ってムチウチ?まったく首が動かせない館長。
足は相変わらず足底筋膜炎。
なかなか満身創痍ですな。
しかし気合いで出場!
知恩の不死鳥(フェニックス)ことHさんと激闘を繰り広げておりました。
その後も高段者の皆さんの試合があり、
最後は合同稽古で締め括りました。
今日の我々の試合、稽古を見た亡き師匠は何と仰っるでしょう。
師の教えを守り実行できているか?
捨て身の技を出す事ができたか?
子供は言うに及ばず、大人の弟子にも試合を禁じていた師匠…
何故試合を禁じていたかは弟子ならわかっているとは思いますが。
それでも試合という形をとるならば勝ち負けにとらわれず、崩れず下がらず前に前に、そしてここと決めたら捨てきって技を出す。
今日の試合や稽古で私を含め何人の弟子がその事をできたのか?
頭で避ける、攻めに対して下がる、手元を浮かせるなどこの大会にあっては言語道断だと思っています。
師匠は試合中や稽古中に、竹刀を片手で持って移動するのも戒めていました。
我々残された弟子は剣道修業のあり方についてよくよく考えなければならないと思います。
また来年に向けて正しく剣道修業をしていこうと思います。